医療現場で活躍する異なる分野のスペシャリストたち!

陰の立役者「診療放射線技師」

陰の立役者「診療放射線技師」
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職人としての働き

医師や看護師は患者さんとコミュニケーションを取る機会が多く、例えば映画製作で言ったら監督や役者といった花形的ポジションかもしれません。逆に診療放射線技師はカメラマンなどの裏方で、陰の立役者的なポジションと言えます。検査に訪れる患者さんとコミュニケーションを取る機会は少しだけありますが、やはり看護師などと比べると目立たないポジションになります。そのため、直接感謝の言葉をもらえる機会は少ないかもしれませんが、多くの診療放射線技師が感じるやりがいはもっと別のところにあるようです。
それは、良い写真がとれたときです。写真とはいわゆる検査で撮影した画像のことを指します。診療放射線技師は医師が診療などで利用するための画像を撮影して提供します。専門の機器を使って撮影していくことになりますが、扱っているのは人間ですので個々に技術力が必要となってきます。そこで医師が求めるような画像が撮影できたときは大きなやりがいを感じます。そうすることで医師との連携もスムーズになり、結果としてよりレベルの高い医療を提供することができるようになるのです。

自身のアップデート

放射線検査で使われる機器の技術は日々進化しています。機器が変われば当然撮り方も変わりますので、常に新しい知識や技術を取り入れるようにしておかなければなりません。そのため、技術の変化に対応していく面白さがあります。そうやって自身の仕事の幅を広げていき、やれることが増えれば自信が付いていきます。専門性が高く特別な知識が必要な仕事だからこそ、誇りをもちながらステップアップしていける魅力があります。

患者さんのために

時には緊急で運び込まれた患者さんの撮影をすることもあります。迅速、かつ正確な画像診断が必要となり、自身の検査技術によって治療に影響が及ぶというプレッシャーのかかる場面を経験することもあるでしょう。そのような中で、医師や看護師などの医療スタッフと連携しながらチームとして最適な医療を提供することができれば、それは大きな自信とやりがいになります。
また、診療放射線技師でも患者さんに対して声がけをすることがあります。患者さんは身体に何かしらの問題を抱えて非常に不安な状態で検査を受けにきます。そのため、できるだけ安心してもらうために笑顔で対応しつつ、患者さんの精神的な負担を減らす必要があります。そうすることで、検査を終えてホッとした患者さんから、安心して検査が受けられたことに対して感謝の言葉をもらうことができるかもしれません。上述でも説明した通り、こういった機会は少ないかもしれませんが、時々このような言葉をもらえると、縁の下の力持ちだからこそ特別嬉しく感じるポイントになるでしょう。

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